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【OSの選び方】パソコン初心者向け解説|Windows/macOS/ChromeOS

パソコンのOS(オーエス)の特徴や選び方を、丁寧に分かりやすく解説します!
市販されているパソコンのOSは3つ。
- Windows (ウィンドウズ)
- macOS (マックオーエス)
- ChromeOS (クロームオーエス)
「聞いたことあるけど、詳しくは知らないな~」という方もいると思います。
それぞれ特徴・機能がかなり違うんですが、どう選べばいいか分からないですよね…
結論から言うと、下記のような考え方で選んでみてください。

あくまで参考ではありますが、OSの特性を考慮してチャートにしてみました。
より詳しくOSについて知りたい方は読み進めてみてくださいね。
- OSってそもそも何?
- 3つのOSの種類と特徴
- OSの選び方

詳しいパソコンの知識は不要です。パソコンを初めて買う方向けに丁寧に解説します!
パソコンを買った後は、OSを選び直すことができません。
納得したOS選びができるよう、気になる部分だけでもチェックしてみてください。
OSとは(役割・種類)
そもそもOSって何だ?という基本的な部分を解説します。
ベーシックな部分なので、OSが何かイメージできている方は読み飛ばしてOKです。
OSの役割は機器とアプリの「仲介役」
パソコンの構造を分解すると、3つの階層にざっくり分けられます、OSはその中心です。
3つの階層 | それぞれの実例 |
---|---|
① アプリ | Excel、LINE、メモ帳、電卓など |
② OS | Windows / macOS / ChromeOS |
③ ハードウェア (機器や装置) | PC本体、キーボード、モニターなど |
例えば「メモ帳アプリに文字を入力する」操作を行った時、パソコンの中では下記のようなことが起きてます。
- 人間がキーボード(機器)のキーを押す
- OSがキー入力信号をメモ帳(アプリ)に伝える
- メモ帳(アプリ)に文字が表示される
- OSがメモ帳(アプリ)の状態をモニター(機器)に伝える
- 人間がモニター(機器)に映ったメモ帳(アプリ)の文字を認識
人間は何かしらの機器(キーボードやモニター)を通じてアプリを操作するワケですが、機器とアプリは直接やりとりできないので、OSが仲介することで成立します。
アプリ・機器の開発者は、OSとの相性だけ考えればOK。あとはOSがうまく仲介してくれるのでとても効率的です。
使いたいアプリが動くOSを選ぼう
残念ながら、全てのアプリが全てのOSで動くワケではありません。
そのため何も考えずにOSを選ぶと、使いたいアプリが使えない(やりたいことができない)となってしまいます(つまりOS選び失敗…)。
パソコンの用途(=どんなアプリが使いたいか)を考慮してOSを選ぶ必要がありますね。
市販パソコンのOSは3種類
市販のパソコンには、下記3つのOSのうち1つが最初から入っています。
- Windows (ウィンドウズ)
- macOS (マックオーエス)
- ChromeOS (クロームオーエス)
これら以外にもOSはありますが、一般的な用途には向かないので気にしなくてOKです。
3つのOSの概要は下記の通り。
OSの名前 | メーカー | 初版リリース |
---|---|---|
Windows ウィンドウズ | Microsoft マイクロソフト | 1985年 |
macOS マックオーエス | Apple アップル | 2001年 |
ChromeOS クロームオーエス | Google グーグル | 2011年 |
OSの開発はめちゃくちゃお金が掛かるので、アメリカの超大手企業である3社が名を連ねてます(各OSの詳細・特徴は後述します)。
パソコンのメーカーとOSは別モノ
「パソコンのメーカー」と「OSのメーカー」が同じとは限りません。
パソコンメーカーは色々なパーツを組み立てて機器本体をつくり、OSメーカーから買ったOSを入れて(インストールして)パソコンが完成します。
パソコンのメーカーは国内外にたくさんあります(メジャーな会社に絞っても30社くらいはあります)が、搭載されるOSは前述の3種類のどれかです。
「パソコン本体×OS」の組み合わせはある程度決まっています。
搭載するOS | パソコンのメーカー |
---|---|
Windows メーカー:Microsoft | NEC、富士通、Panasonic、Dell、HP、Lenovo、Acer、ASUS、Microsoft など |
macOS メーカー:Apple | Apple のみ |
ChromeOS メーカー:Google | Dell、HP、Lenovo、Acer、ASUS など |
上記の通り、macOS搭載のパソコンをつくっているのはApple社だけ。
Windows・ChromeOS搭載パソコンは、多数のメーカーから様々な機種が発売されるので、選択肢が豊富な一方で選ぶのも大変です。
Windows(ウィンドウズ)の詳細
まずWindowsについて解説します。
OSのシェアはWindowsがダントツ
OSのシェアはWindowsは69.5%、macOSは20.4%、ChromeOSが3.2%です(2023年7月時点)。
※StatCounterのデータを引用
Windowsは普及率が飛びぬけて高く、「パソコン」といえば基本的にはWindowsが搭載されたモノを指します。
「シェアが高い=使いやすい・高機能」ではないです。メーカー側のOSの売り方・儲け方による方針の違いなので参考情報と思ってOK。
とはいえ…Windowsを基本としてパソコン業界が動いているのは間違いなくて、特にこだわりがない限りはWindowsを選ぶのが無難です。
実用的な面で、Windowsを選んで困ることはほとんどないでしょうね。
Windowsのメリット・デメリット
簡単にメリット・デメリットをまとめると下記になります。
●メリット・特長
・対応アプリが多い(できることが多い)
・ゲームをするならWindows一択!
・ユーザーが多いので困りごとの調査対応がしやすい
・機種の選択肢が豊富
▲ デメリット・注意点
・ユーザーが多いのでウイルスに狙われやすい
・バージョン次第で操作方法がけっこう変わる
Windowsのメリット
- 対応アプリが多い(できること多い)
-
Windowsは実質的には標準といえるOSなので、使えるアプリが非常に多いのが特徴。どれだけOS・機器が優れていても使いたいアプリが使えなければ意味ないですからね。
- ゲームするならWindows以外あり得ない!
-
ゲーミングPCのOSはWindowsのみ。パソコンでゲームをしたいなら迷わずWindowsを選びましょう。
- ユーザーが多いので困りごとに対応しやすい
-
とにかく使っている人が多いので、トラブルが起きた時に対処しやすいです。
調べれば大抵似たような悩みを抱えている人がいます。相談できる人が身近にいるならWindows以外を選んでもいいと思います。
- 販売されている機種の選択肢が豊富
-
多数のメーカーからどんどん新製品が出てくるので、予算・用途にマッチする機種がきっと見つかるはずです。
Windowsのデメリット
- ユーザーが多いのでウイルスに狙われやすい
-
使う人が多いOSの宿命ですが、他のOSよりウイルスに狙われやすい傾向があります。
とはいえ定期的なOSアップデートや不審なファイルを開かない等の自衛意識があれば問題なく、メリットを覆すレベルではないです。
- バージョンによって操作方法がけっこう変わる
-
数年に一度、新しいOSがリリースされますが、外観や使い方が結構変わります。
「あれ、あのボタン何処いった?…」みたいコトになりますが、慣れるので大したデメリットではないです。
Officeソフトの機能をフルに活かせるのも魅力
WindowsとOfficeソフトは同一のメーカー(マイクロソフト)です。macOS版のOfficeソフトもありますが、機能的にWindows版に劣ります。
ビジネスでOfficeソフトを他者とやりとりする場合、顧客がつくったファイルの見え方が違うという状況は避けたいですね…。Officeをガッツリ使う場合はWindowsベターです。
Windowsのバージョン一覧
Windowsはけっこう歴史があるOS。数年に一度、新バージョンがリリースされます。
バージョン | 発売時期 | サポート終了 |
---|---|---|
Windows 1.x | 1986年11月 | 明記なし |
Windows 2.x | 1988年10月 | 明記なし |
Windows 3.x | 1993年5月 | 2001年12月31日 |
Windows NT | 1994年1月 | 2001年12月31日 |
Windows 95 | 1995年11月 | 2001年12月31日 |
Windows 98 | 1998年7月 | 2006年7月11日 |
Windows 2000 | 1999年12月 | 2010年7月13日 |
Windows Me | 2000年9月 | 2006年7月11日 |
Windows XP | 2001年9月 | 2014年4月8日 |
Windows Vista | 2006年11月 | 2017年4月11日 |
Windows 7 | 2009年9月 | 2020年1月14日 |
Windows 8 | 2012年8月 | 2016年1月12日 |
Windows 8.1 | 2013年11月 | 2023年1月10日 |
Windows 10 | 2015年7月 | 2025年10月14日 |
Windows 11 | 2021年10月 | 未定 |
新品のパソコンであれば、そのタイミングの最新バージョンが入っていることが大半なので、あまり気にする必要はないです。
「エディション」によって使える機能が少し違う
Windowsには「バージョン」とは別に「エディション」という考え方があります。
例えばWindows11の場合、下記2つのエディションがあります。
- Windows 11 Home
-
スタンダードなエディション
- Windows 11 Pro
-
Homeにビジネス向け機能が追加
エディションの違いをiPhoneに例えると、無印版とPro版の違いみたいな感じ。
用語 | Windowsでは | iPhoneに例えると |
---|---|---|
バージョン | Windows 10 と Windows 11 の違い | iPhone 13 と iPhone 14 の違い |
エディション | Windows 11 Home と Windows 11 Pro の違い | iPhone 14 と iPhone 14 Pro の違い |
ビジネス用途でない場合はHomeを選べばOKです(Pro版は数千円ほど価格が上がるので)。
Pro版であれば、遠隔で他のパソコンを操作するリモートデスクトップ機能、データを暗号化してセキュリティを高めるBitLocker機能が使えますが、個人では無くてOKです
macOS(マックオーエス)の詳細
続いてmacOSについて詳しく解説します。
洗練された外観と操作性をもつOS
「macOS」はリンゴのロゴでお馴染みのApple社が開発するパソコン向けOS。
macOSを搭載したパソコンを総称して「Mac(まっく)」と呼ぶことが多いです。
iPhoneやiPadと同様、OSとハードウェア(機器)をApple社で一貫して設計・製造していて、洗練された外観と操作性が特徴です。
OSの画面もパソコンとしての外観も非常にシンプルかつキレイで人気が高くて、とにかく「オシャレ」です。
macOSを使いたければMacを買う必要があり、MacのOSはmacOS以外選べません。
macOSのメリット・デメリット
簡単にメリット・デメリットをまとめると、
★ メリット・特長
・画面の見た目がキレイ・統一感がある
・iPhone,iPadとの連係ができる
・iPhone向けアプリ開発ができる
▲ デメリット・注意点
・対応していないアプリがWindowsより多い
・選べる機種が少なく、安価な機種はない
macOSのメリット
- 画面の見た目がキレイ・統一感がある
-
長時間見続ける画面なので「見やすさ」は重要。特にフォントの滑らかさ・視認性の良さは他のOSを圧倒する素晴らしさです。
- iPhone,iPadとの連係ができる
-
iPhoneで受信する電話・メッセージをMacで応答したり、撮った写真をMacで確認したり、ファイルをワイヤレスで送受信したり…と、ここで書ききれませんが、色々な連係機能があります。
iPhoneをヘビーに使っている方は、Macにすれば捗る可能性大。
- iPhone向けアプリ開発ができる
-
iPhone/iPadのOS(iOS)で動くアプリの開発ができるのはMacパソコンの専売特許です。iOS向けアプリのプログラミングに興味がある方はMacを検討しましょう。
macOSのデメリット
- 対応していないアプリがWindowsより多い
-
Windowsと比べた時、macOS最大のウィークポイントがコレです。一番顕著なのがゲームで、その他一部CADソフトもWindows専用だったりしまします。
また、Windows向けの便利なフリーソフトが数多くありますが、macOS向けは少ないですし、あっても有償ということも多いです。
- 選べる機種が少なく、安価な機種はない
-
Apple社でのみ設計・製造しているため、機種ラインナップは多くありません。
またWindowsと比べると高価で、ノートパソコンは最低でも13万円~という感じ。10万円を切るコスパ重視のパソコンが欲しい場合はMacは厳しいです。
macOSのバージョン一覧
macOSは新しいバージョンが毎年リリースされてます。
※途中でOS名が変わってますが同じ系列です(Mac OS X → OS X →macOS)
OSバージョン | コードネーム | リリース時期 | 対応機種 |
---|---|---|---|
Mac OS X 10.0 | Cheetah | 2001年3月 | |
Mac OS X 10.1 | Puma | 2001年9月 | |
Mac OS X 10.2 | Jaguar | 2002年8月 | |
Mac OS X 10.3 | Panther | 2003年10月 | |
Mac OS X 10.4 | Tiger | 2005年4月 | |
Mac OS X 10.5 | Leopard | 2007年10月 | |
Mac OS X 10.6 | Snow Leopard | 2009年8月 | |
Mac OS X 10.7 | Lion | 2011年7月 | |
OS X 10.8 | Mountain Lion | 2012年7月 | |
OS X 10.9 | Mavericks | 2013年10月 | |
OS X 10.10 | Yosemite | 2014年10月 | |
OS X 10.11 | El Capitan | 2015年9月 | |
macOS 10.12 | Sierra | 2016年9月 | |
macOS 10.13 | High Sierra | 2017年9月 | |
macOS 10.14 | Mojave | 2018年9月 | |
macOS 10.15 | Catalina | 2019年10月 | |
macOS 11 | Big Sur | 2020年11月 | 互換性のある機種 |
macOS 12 | Monterey | 2021年10月 | 互換性のある機種 |
macOS 13 | Ventura | 2022年10月 | 互換性のある機種 |
macOS 14 | Sonoma | 2023年秋 |
毎年秋ごろに新バージョンがリリースされる傾向にあり、対応している機種であれば無料でアップグレードできます。
ChromeOS(クロームオーエス)の詳細
最後にChromeOSを紹介します。
機能はシンプルだけど安価なOS
ChromeOSはWeb検索で有名なGoogle社が開発するOS。ChromeOSを搭載するノートパソコンは「Chromebook(クロームブック)」と呼ばれます。
性能が低いパソコンでも動くので、安いものだと2万円台の機種もあったりします。
ただパソコン初心者にはオススメしづらいです。理由としては、
- 対応アプリが少なく、できることが限定
- ネットに接続が前提の機能が多い
- データはクラウド上に保管するのが基本
Youtubeを流しながら文書作成、ネット閲覧などの日常的な作業は問題ありませんが、ゲームやクリエイティブな作業には不向き。
またGoogleのサービスと連携する前提のため、インターネット接続ができない場合は機能を活かせません。
WindowsやMacを使った経験を踏まえ、2台目やサブ機として検討するのがオススメです。
OSバージョンの一覧
ChromeOSは新しいバージョンがリリースされる頻度が速く、だいたい1か月に一度新バージョンが出ます。
WindowsやmacOSと比べ、細かいバージョン変更をどんどん積み重ねていく感じです。
細かいバージョン履歴はGoogleのサイトをチェックください。
ChromeOSのメリット・デメリット
★ メリット・特長
・安価な機種が多い
・セキュリティに優れている
・Androidアプリが使える
▲ デメリット・注意点
・対応するパソコン向けアプリが少ない
・ネット接続しないとフルに活かせない
ChromeOSのメリット
- 安価な機種が多い
-
ChromeOSは軽量でマシンパワーを必要としないので、他のOSが載ったマシンより安く済みます。
5万円程度でも十分快適なマシンが買えます(Windowsで5万円だとショボい機種になります)
- セキュリティに優れている
-
ChromeOSは特別なウイルス対策をしなくても安全です。アプリとOSが分離されたサンドボックスという仕組みで、OS全体が感染することはありません。
- Androidアプリが使える
-
全てではないですが、Androidスマホで使えるアプリをインストールすればChromeOSで使えます。
パソコンの大きな画面でキーボードで操作できるので便利。Chromebookはパソコンですが「Androidスマホがパソコンになった」という印象の方がしっくりきます。
ChromeOSのデメリット
- 対応するパソコン向けアプリが少ない
-
ChromeOS搭載パソコンは誤解を恐れずにいうと「パソコン型のAndroidスマホ」です。そのためWindowsに比べると圧倒的に対応するアプリが少ないです。
- ネット接続しないとフルに活かせない
-
Chromebookはデータをクラウドに保管することを想定した設計となっているので、パソコン本体のローカルストレージが非常に少ないです(多くても128GBほど)。
ネット環境がない場合はChromebookは全くオススメできません。
OSの選び方:用途から考えよう
パソコン向けのOS×3種類から最適なモノを選ぶには、パソコンの用途をベースに考えるのがベストです。
OS選びの診断チャート
OSをサクッと選ぶチャートを作成したので、想定している用途・目的に合うOSを確認してみてください。


OS選びを少し乱暴に表現すると、「万能(言い換えれば無難)なWindows以外を選ぶ理由があるか確認していく作業」です。
このチャートが誰にでも当てはまるワケではないですが、参考として活用ください。
まとめ
パソコン用途・目的 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
---|---|---|---|
SNS・Youtubeなど日常的な用途 | |||
ビジネスでOfficeをガッツリ使う | |||
パソコンでゲームがしたい! | |||
動画編集などクリエイティブな作業 | |||
パソコン初心者へのオススメ度合い | |||
iPhoneアプリのプログラミング | |||
外観がオシャレなマシンが使いたい | |||
5万円未満でパソコンが欲しい |
最終的には「このOSが使いたい!」という熱意は非常に重要です。
ただ、どうやっても覆せないOSごとの差異がするので、慎重に選んでみてください。