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サンワ 400-MAWTB180 レビュー:軽量コンパクトだけど操作性は微妙なトラックボール
サンワダイレクトの小型トラックボールマウス「400-MAWTB180W」の購入レビューです。
普段はロジクールの定番トラックボールM575を2年以上愛用しているので小型トラックボールの操作性はどうなのか比較しました。
レビュー結果をざっくりいうと、
- 操作性が悪い
- 画面の狭いモバイルPC用ならアリ
- 1gでも荷物を軽くしたい人だけオススメ
小ささが最大の特長ですが、携帯性だけを目的に買うと後悔します。
気になるけど実際どうなのか知りたい方はぜひチェックしてみてください。
400-MAWTB180のスペック
製品名 | 400-MAWTB180 |
---|---|
メーカー | サンワサプライ |
カラバリ | 〇ホワイト(400-MAWTB180W) ●ブラック(400-MAWTB180BK) |
サイズ | 75.2×95.7×42.4mm |
重量(電池含まず) | 89.5g |
ボールのサイズ | 32mm |
接続方式 | ワイヤレス(2.4GHz) レシーバーの端子はUSB Type-A |
読み取り方式 | レーザーセンサー |
搭載ボタン | ・左右クリック ・サイドボタン(2つ) ・ホイールボタン ・分解能 切替ボタン |
分解能(解像度) | 400,800,1200,1600 (単位:カウント/インチ) |
連続動作時間 | 約259時間 |
連続待機時間 | 約14,286時間 |
使用可能日数 | 約482日 |
必要な電池 | 単4×1本 |
対応OS | Windows、macOS |
カラーは2色、白と黒で型番がちょっと変わります、僕は白をチョイス。
サイズが小さいことを除けば、スペック的には普通のトラックボールマウス。
Amazonとかで見ると、サンワサプライの直販ストア「サンワダイレクト」製という表記ですが、箱には普通にサンワサプライとあるので、深く考えなくてOKだと思います
Bluetooth版(400-MAWTB181)との違い
見た目が同じのBluetooth版との違いだけまとめました。
冒頭でも述べた通り、このトラックボールはモバイルノートPCを外出先で使う場合にのみオススメできます。
最近のモバイルノートPCはUSB-C端子しかない場合もあるので、Bluetoothの方がオススメです(僕は何も考えずワイヤレス版を買っちゃいました)。
ワイヤレス版はレシーバーを刺すUSBタイプA端子がPC側に必須のため、USB-C端子がないモバイルPCだとUSBハブが必要になってしまいます。
狭いスペースでわざわざUSBハブを使わないといけないのはナンセンス…
電池持ちはワイヤレス版のが少し良いですが、気にするレベルではないでしょう。
400-MAWTB180の詳細レビュー
開封・外観チェック
・400-MAWTB180本体
・外箱
・マウス収納用の袋
・単四電池
・取説書
PC側にさすレシーバーは底面に収納されてます。
レシーバーはかなり小さめ。失くしたらアウトなので気を付けましょう。
電池を入れるスペースも底面です。
サイドボタン2つがボールの真下に位置してます。デフォルトは「戻る・進む」が割り当てられてます(変更可)。
サイドボタンは左側だけ、右側がつるんとしてます。
ボールサイズは32mm。普通のトラックボールは34mmなので小さいです。
ロジクールM575と高さを比較。小型ボディですが高さは普通ですね。
専用ソフトでのボタンカスタマイズ
お手頃なマウスを多数取り扱っているサンワサプライらしく、ボタンに任意の操作を割り当てられるソフトが使えます。
メーカー公式の割当ソフトを使えば、ホイールクリックとサイドボタン2つ、合計3つのボタンに好きな操作を割り当てられます。(ソフトはWindows/Macで使用可)
設定方法はとても直感的で分かりやすいソフトですね、誰でもすぐ使いこなせると思います。
400-MAWTB180の使用感レビュー
操作音はかなり静か
クリックやスクロールホイールを回した時の静音性はかなり高いです。
ホイール(押し込み)クリックの時だけカチカチと鳴りますが、それ以外で周囲の人が迷惑を感じることはまずありません。
持ち方は「かぶせ持ち」がオススメ
400-MAWTB180は小さいので(マウスみたいに)2種類の持ち方が可能、それぞれ試しました。
- かぶせ持ち
-
手のひら全体をベッタリとトラックボールに密着させる持ち方
- つかみ持ち
-
指の付け根を少し浮かせることで指が動かしやすくなる持ち方
持ち方による操作性を比較してみます
かぶせ持ち | つかみ持ち | |
---|---|---|
ボールの回しやすさ | ||
スクロールホイール操作 | ||
左右クリックの精度 | ||
サイドボタン押しやすさ |
どちらにも欠点がありますが「かぶせ持ち」の方がオススメです。
かぶせ持ち
ボールを動かす親指の可動域が限られるので、遠くまでカーソルを動かすには何度もボールを回すことになります。
さらに、スクロールホイールは中指の中節辺りにくるので、スクロール時は手全体を浮かせないとホイールが回せません。
ただ左右クリック・サイドボタンは押しやすいです(重要)。
つかみ持ち
ボールに親指が触れた状態でクリックすると、カーソルがほんの少しだけ動いてしまいます。
クリックの度にボールから親指を離すのは面倒なので、狙い通りの位置でクリックできないストレスが溜まりますね…
フルサイズのトラックボールと操作性を比較
小型かつ静音設計なので外出先・狭い場所で便利ですが、代わりに操作性が微妙です。
フルサイズのトラックボールに慣れていると「つ、使いにく…」となると思います
本体が小さいので、どういう手の置き方でも窮屈で押しづらいボタンが出てくるんですよね(小学生以下だとちょうどいいサイズ感かも)
(おそらく)一番人気のあるトラックボールであるロジクールM575と使いやすさを比較しました。
当然ですが、携帯しやすい代わりに操作性が確実に劣ります。
比較して特に気になったのがボールの回しやすさ。
400-MAWTB180は普通のトラックボールより球の直径が2㎜小さいので指に触れる面積も小さくなり、思った通りに回転させづらいです。
最もストレスを感じる操作は「クリックしながらボールを回転させる操作」です(ドラッグ&ドロップや文字列を選択する等)
ボール操作が安定しないことに加えて、球の滑りが悪くてスムーズに回転しないのでストレスMAXです。
慣れでどうにかなるとも思えないレベル
精緻な操作が必要な方には全くオススメできません。
レビューまとめ|400-MAWTB180
- トラックボールとしては小型
- クリック・ホイール操作音がとても静か
- ボタンに任意の操作を割り当て可能
- カーソル操作の微調整が難しい
- スクロールホイール操作がしづらい
- 指の可動範囲が狭い(高解像度モニターと相性悪い)
- 無線レシーバーの収納部が少し緩い
- 接続方式が1種類 (無線方式用とBluetooth方式は別製品)
小型なトラックボールというコンセプトは良いですが、操作性が微妙すぎますね。
通常サイズのトラックボールに慣れた人が使うと、イライラして10分も使っていられないレベル。
大きくカーソルを移動させる必要がない(画面が小さめの)モバイルPCとセットで使うことを想定しているのだと思います。
ただ、このトラックボールを使うなら、多少重くても通常サイズのトラックボール使う方がマシです。
小型のトラックボールというニーズはあると思うので、よりよい製品が出ることを期待したいと思います。。
ワイヤレス版
Bluetooth版
以上、小型トラックボール「400-MAWTB180」のレビューでした。