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【Dell S2725QC購入レビュー】バランスが良い4Kモニター

Dellの27インチ・4Kモニター「S2725QC」を買ったのでレビューします!
価格 | 約49,800円 |
---|---|
画面サイズ | 27 インチ |
解像度 | 4K(3840×2160) |
リフレッシュレート | 120 Hz |
パネル | IPS液晶 / 平面型 |
映像端子 | HDMI x2, USB-C x1 |
重さ | 6.71 kg (スタンド含む) |
サイズ | 幅61 x 高52 x 奥20cm |
こんな人にオススメ
・大手メーカーのモニターが欲しい
・USB-C1本でノートパソコンと繋ぎたい!
・高さ向き調節がしやすいスタンドは必須!
・価格は5万円くらいに抑えたい!
こんな人には微妙かも
・DisplayPort端子でパソコンと繋ぎたい
・USB-C端子でパソコンと繋がない/予定もない
・画面分割機能 (PbP / PiP) を使いたい
解像度が4K・リフレッシュレート120HzのDell製モニターが5万円を切る価格で買えるとはいい時代になりましたね。
大きな弱点がなく5万円を切る価格なので、長く使える4Kモニター・27インチを検討している方にオススメしたい機種です。

Dellの4Kモニターは似た名前の機種があって紛らわしいので、後半でその比較もしてます


- 解像度は4K(3840×2160)と高性能
- IPS液晶で色彩/視野角良し
- USB-Cでの映像入力と給電に対応
- 正面からアクセスできるUSBポートあり
- リフレッシュレート120Hzでヌルヌル表示
- 上下/回転/縦横首振り対応のスタンド
- スピーカーあり
- Dellらしい高精度&堅牢なつくり
- PBP/PIP機能なし
- 特筆すべき目立った機能はなく平凡
スペックをチェック|S2725QC
スペック表
主要スペックだけ抜き出しました、S2725QCの仕様をざっくりチェックしましょう。
製品名 | S2725QC |
---|---|
画面サイズ | 27 インチ |
解像度 | 4K(3840×2160) |
液晶パネル | IPS / 平面 |
表面処理 | 非光沢 (アンチグレア) |
リフレッシュレート | 120 Hz |
映像端子 | HDMI(2.1) ×2 USB-C ×1 |
USB端子 | ダウンストリーム: USB-A ×2 ダウンストリーム: USB-C ×1 アップストリーム: USB-C ×1 |
USB-C機能 | 映像出力 :〇 電源供給 :〇 (65W) |
高さ向き調節 | 上下:+/- 130mm 縦向:-5°~ 21° 横向:-30°~ 30° 回転:+/- 90° |
VESAマウント | 100×100 mm |
スピーカー | 5W + 5W |
その他の細かいスペックはコチラ
応答速度 | 8ms GTG (通常) 5ms GTG (高速) 4ms GTG (最速) |
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色域 | sRGB:99% |
視野角 | 178°/ 178° |
表示色 | 10.7億色 |
コントラスト比 | 1500:1 |
HDR | HDR10 |
Display HDR認定 | なし |
同期機能 | FreeSync Premium |
デイジーチェーン出力端子 | なし |
PBP/PIP機能 | なし |
LANポート | なし |
リモコン | なし |
寸法・重さ スタンドあり | 横幅:611 mm 高さ:388~518 mm 奥行:200 mm 重量:6.71kg |
寸法・重さ スタンドなし | 横幅:611 mm 高さ:355 mm 奥行:60 mm 重量:4.85kg |
消費電力 | 標準時:25.2 W 最大時:180 W 省電力:0.4 W |
省エネ認証 | ENERGY STAR8.0 |
S2725QCはどんなモニターか


S2725QCは作業用モニターに求められる機能はきっちり搭載。
- 画面サイズ:27インチ
- 解像度:4K(3840×2160)p
- 液晶パネルが「IPS」
- USB-C接続+給電が可能
- 信頼できる大手(Dell)製
ノートパソコンをUSB-Cケーブル1本で繋ぎ、広い作業領域・キレイな色彩表現をもつモニターです。



先代機種(S2722QC)と似たスペックですが、細かい点が改良されています(後述)
USB-C接続できるメリットとは?
USB-Cケーブル1本で、モニターとパソコンを繋ぐだけで下記が実現できます。
- パソコンへの給電
- パソコンからの映像入力
- パソコンからの音声入力


これによって、ノートPC接続の度に電源ケーブルと映像ケーブルを挿す手間から解放されます。



頻繁にパソコンを持ち運ぶ人はマストの機能といえます
外観・同梱品チェック|S2725QC
開梱・同梱物


外箱はホワイト基調の直方体、この状態のまま到着しました。



Dellのモニターを買うのは4回目ですが、外箱が汚いのは毎度お馴染み!




外箱を留めているテープ、いつもは透明のガムテープみたいなやつでしたが、今回は不織布っぽいやつでした。
これが剥がしても跡が残らないナイスなテープでした、細かいですが改良されたのかもしれませんね。


開けるとも上下2層で、1段目にスタンドやらケーブルがぎっしり設置されています。


スタンドは3つのパーツに分かれてます(組み立て・寸法は後述)。


ケーブル類は、電源ケーブルとUSB-C-Cケーブル1本。
電源アダプタはモニター本体内蔵なので電源ケーブルはサクッと挿すだけ。


USB-Cケーブルは両端ともにタイプC形状、これ1本で「映像・音声・給電」が可能、手持ちのノートパソコンに繋いで問題なく機能しました。
残念ながらHDMIケーブルは入ってないので、すぐ使いたい人は同時に購入しておきましょう。
モニター本体以外の同梱物をまとめるとこんな感じ↓
同梱物
- スタンド
- VESAカバー
- スタンドライザー
- スタンドの土台
- カバー
- 背面のI/Oカバー
- ケーブル類
- USB-C to Cケーブル(1m)
- 電源ケーブル
- 紙類
- 簡易マニュアル
取扱説明書は簡易的なペラペラなもの、詳しいマニュアルはメーカー公式サイトからダウンロードしましょう。
スタンドの組み立て
モニター本体にスタンドを取り付けます。ドライバーなど工具は一切不要です。
7kg弱を両手で持ち上げられるなら、一人でも問題なく組み立て・設置可能です(10分くらい)。








これでスタンド組み立ては完了。




箱下段に隠れている本体の不織布カバーを開けるとVESAマウント部が確認できます(100x100mmのモニターアームの取り付けに対応)。


スタンドのツメを接合部に合わせてはめ込みます(繋がるとカシン!と鳴ります)。


これでスタンド取り付け完了。


スタンドを持ってグイっと持ち上げましょう、ここが一番力が必要な作業です。


安価なグレードの機種ですが、上位機種と同じしっかりした組み立て機構。
不安定さは全く感じない精度の高さはDell製のメリットだと毎回感じますね。
外観
モニターの外観をチェックしていきます。


スタンドだけ白く、ごく普通のモニターだな、という印象。


背面がシルバーではなくホワイトなのが先代(S2722QC)からの変更点。
白系のアイテムでデスク周りを固めている方には嬉しいポイントかも。




液晶周囲のベゼル。下は13mm、左右:7.4mm、上は7.3mmくらいです。


上記は手持ちのモニター(U4025QW)と前面ロゴ周りを比べたもの。ほんの少しですがベゼルが狭くなり、Dellという文字も小さいです。



写真では分かりづらいですが印象が結構違います。S2725QCはスッキリしてイイ感じです。
端子・インタフェース


上記の通り、端子類は3か所(背面、背面左側、前面クイックアクセス)に配置。それぞれ詳細を説明します。
映像端子 | HDMI(2.1) ×2 USB-C ×1 |
---|---|
USB端子 | ダウンストリーム: USB-A ×2 ダウンストリーム: USB-C ×1 アップストリーム: USB-C ×1 |
映像端子はHDMI×2つ、USB-C端子×1つ。パソコン2台とゲーム機1台繋げると考えれば十分ですね。3つとも最大リフレッシュレート120Hzに対応。
珍しいのが背面のカバーに覆われている端子、2025年モデルから採用されているようで、同時期にリリースされた他機種にもあります。
背面の真後ろの端子


- HDMI 2.1
- USB(タイプC)アップストリーム
- スタンド取り外しボタン
- ケンジントンロック
- 電源端子
これといって解説するポイントはないです。③は押すとスタンドがゴソッと外れるので、必ずモニターの液晶部分は地面に倒している時に押しましょう



USBダウンストリーム端子はここにはありません
モニターの真下に端子が口を開けているタイプ、覗き込むようにしないとケーブルが挿せませんのがデメリット。
背面のカバー内の端子


- USB(タイプA)ダウンストリーム
- HDMI 2.1
背面左側のカバーを外すと現れる2つのポート、HDMIとUSB-A端子です。
横から差し込む形になるので、見やすくて姿勢も楽です。おそらく頻繁に抜き差しする機器はコッチを使ってね、ということでしょうね。
後ろから見た時にカバーがあった方がキレイですが、気にしない人はカバーをそもそも付けなくてOK。
クイックアクセスポート


- USB(タイプC)ダウンストリーム(15W給電)
- USB(タイプA)ダウンストリーム
Dell独自(?)のUSB端子、モニター正面下部に隠れていて出し入れ可能なポートです。
USB-C端子で接続したパソコン側で認識してくれるので、サクッと必要な時だけUSBデバイスを繋げます。


こんな↑感じで完全にフラットで周囲に溶け込んだボタンがあり…


押し込むとシュバっと出てきます。押し込むと隠れるプッシュオープン機構になってますね。
動画のがイメージしやすいと思います↓
片手で出し入れ可能ですが、グッと力を入れるのでモニター側が若干揺れますね。まあこれはしょうがないですが。
電源ボタン・ジョイスティック


背面の左端(正面から見ると右側)に4方向に動かせるジョイスティック、電源ボタンがあります。


ジョイスティックは上下左右にコリコリ動かしてメニューを操作、押し込んで「決定」という感じのよくあるタイプ。
モニタースタンド






スタンドはどこから見てもホワイト一色でキレイ、グラつきもなく非常に安定があってグッドです。


高さ調節幅が13センチあるスタンド。


このケーブルガイドは固定されていて取り外し不可。残念ながら電源ケーブルは先端の太い部分が通せなかったです。



だったら着脱式のガイドが良かった…


地味に重要な土台の寸法は25×18㎝。メーカー情報を見ると奥行が20㎝なっていたので誤植かと思いきや、着脱不可のケーブルガイドを含めると20㎝でした。
壁にピッタリ寄せて使う予定の方はガイド分も含めた寸法をチェックしましょう。
スタンドは上下・首振り・回転に対応


モニターの最高位置は51.8cm、一番下まで下げると38.8cmほど。


一番下まで下げても、クイックアクセスポートは問題なく出し入れが可能です。


モニターの回転(ピボット)にも対応、左右どちら方向にも90度回せます。


前後の傾き(チルト)と左右の首振り(スイベル)も完備。
ということで、高さ・向き・回転に対応しているので、色々な使い方に対応できます。
機能性・使い勝手をレビュー|S2725QC
USB-Cでの映像入力に対応
USB-Cケーブルでのモニター⇔パソコンの接続に対応。


前述の通り、同梱されているケーブルを使って問題なく給電・映像入力ができました。
パソコンをモニターから離す時も設置する時も、ケーブル1本の着脱だけで済むのはラクです。



USB-Cでの映像入力が要らない方は、代わりにDisplayPortをもつ(S2725QS)という機種もあります
パソコンへの給電性能は65Wと普通、ゲーミングノートPCとかでなければ問題なく充電できるでしょう。
さらにUSBハブ機能を持つので、前述したUSB-A×2&USB-C×1の端子に繋いで機器を、USB-C接続したパソコンに挿した時と同様に使用可能です。
画面メニュー(OSD)
画面メニューは特筆すべきポイントは特になし。
Dellの色表現はやや黄色っぽく見えることがありますが、今回は特に気になりませんでした。
気になる方はOSDから色を調節しましょう。
モニターのメニュー画面一覧


















解像度・リフレッシュレート


解像度は4K
解像度は4K(3840×2160)。ひとつ下のWQHDでも十分実用性はありますが、きめ細かな文字表示・映像表示ができるのはメリット。
長く使うこと考えると4Kモニターにしておいて良いと思います。
一般的なフルHDに比べて4倍の画素数、広々として作業スペースが確保できます。
ただし等倍表示ではかなり文字が小さいので、OS側で拡大しましょう。
リフレッシュレートは120Hz!
外観は完全に事務作業用のモニターですが、リフレッシュレートが120Hzとゲーミングモニター並みの性能を持っています。
最近は200Hz前後の機種も珍しくないので、高性能とは言えませんが、ゲーム用途も兼ねて使う方にはピッタリ。



普通にパソコン作業時でも、ヌルヌルと滑らかに表示されるのは目に優しい気がします
S2725QCとライバル機種と比較
Dellの他の4Kモニターと比較
Dell製4Kモニターは毎年のように新機種が登場しますが、基本的に前のモデルも併売する期間があります。
基本的には新モデルが良いと思いますが、人によっては古い方でも良いかな、ということもあり得ます。
ということで、S2725QCを含めた6機種を比較してみました。
機種名 | S2725QC | S2725QS | P2725QE | U2725QE | U2723QE | S2722QC |
---|---|---|---|---|---|---|
外観 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
パネル | IPS | IPS | IPS | IPS Black | IPS Black | IPS |
リフレッシュ レート | 120 Hz | 120 Hz | 100 Hz | 120 Hz | 60 Hz | 76 Hz |
映像 端子 | HDMI ×2 – USB-C ×1 | HDMI ×2 DP ×1 – | HDMI ×1 DP ×1 USB-C ×1 | HDMI ×1 DP ×1 Thunderbolt 4 ×1 | HDMI ×1 DP ×1 USB-C ×1 | HDMI ×2 – USB-C ×1 |
USB給電 | 65 W | 90 W | 140 W | 90 W | 65 W | |
ダウン ストリーム USB端子 | USB-A ×2 USB-C ×1 – | USB-A ×3 USB-C ×1 – | USB-A ×5 USB-C ×2 Thunderbolt 4 ×1 | USB-A ×5 USB-C ×1 – | USB-A ×2 – – | |
アップ ストリーム USB端子 | USB-C ×1 – | USB-C ×1 – | USB-C ×1 Thunderbolt 4 ×1 | USB-C ×2 – | USB-C ×1 – | |
デイジー チェーン 出力端子 | DP×1 Thunderbolt 4 ×1 | DP×1 – | ||||
スピーカ | ||||||
参考価格 | 49,800円 | 44,800円 | 53,800円 | 93,800円 | 69,800円 | 46,800円 |
Amazon Dell公式 | Amazon Dell公式 | Amazon Dell公式 | Amazon Dell公式 | Amazon Dell公式 | Amazon Dell公式 |
- アップストリーム端子とパソコンを接続すれば、ダウンストリーム端子につないだマウスやキーボードを使用可能
- 参考価格は本記事の作成時点(2025年5月)のもの
一番左の列が今回レビューしたS2725QC。個人的には一番バランスが良い機種ではないかと思います。
絶対にUSB-C接続しない人は「S2725QS」、DP端子が欲しい人は「P2725QE」、USB-A端子がいっぱい欲しい人は「U2723QE」または「U2725QE」という感じでしょうか。
先代モデルの「S2722QC」はリフレッシュレートが激減・クイックアクセスポートが無い等、ちょっと物足りない気がします。
ざっとみて、S2725QCは万能感があり、価格の納得感があります!。



だから買ったんですけども
レビューまとめ|S2725QC


レビュー結果
性能 | 解像度4Kで申し分なし IPS液晶で色彩/視野角良し リフレッシュレート120Hzで滑らかヌルヌル表示 |
機能 | USB-Cでの映像入力対応 USB-C給電65W USBハブ機能+ポート3つ 高さ/縦振り調節あり スピーカーあり 画面分割機能(PBP/PIP)なし |
コスパ | 機能・価格が異なるライバル機種は多いが、バランスが良くコスパは悪くない。 |
総合評価 | 初めての4Kモニターには丁度いいスペック・価格。尖った性能・機能はないが、期待した通りの使い勝手で、使いやすい機種。 |
どんな人にオススメ?
こんな人にオススメ
・大手メーカーのちゃんとしたモニターが欲しい
・USB-C1本でノートパソコンと繋ぎたい!
・高さ向き調節がしやすいスタンドは必須!
・価格は5万円くらいに抑えたい!
こんな人には微妙かも
・DisplayPort端子でパソコンと繋ぎたい
・USB-C端子でパソコンと繋がない/予定もない
・画面分割機能 (PbP / PiP) を使いたい
USB-C端子付きの4Kモニターを検討している方は是非チェックすべきです。
前述の通り、コストも踏まえたトータルバランスが優秀です。



以上「Dell S2725QC」の購入レビューでした。