ウルトラワイドモニターを探す
ゲーム用のウルトラワイドモニターのメリット・選び方を解説【144Hz】
- ウルトラワイドモニターをゲームに使うメリットは?
- ゲーム用ウルトラワイドを選ぶ時のポイントは?
- オススメのゲーム用ウルトラワイド(機種)を知りたい
こんな疑問にお答えします
僕はゲーム用(+仕事用)としてウルトラワイドモニターを3年以上使い続けています。
ゲーム用にウルトラワイドを使い続けて分かったメリットは、
- 迫力や没入感がアップする
- 表示範囲が拡がり快適にプレイできる
↓こんな感じで左右に視野が拡大します。
逆に下記の注意ポイントもあります。
- パソコン用ゲームしかメリットがない
- 対応しているタイトルは多くはない
メリット・注意点の詳細が気になる方は、記事を読み進めてみてくださいね。
僕はウルトラワイド買って良かった! と感じていますが、万人にオススメはできません。
- ゲームで使うメリット・注意点
- ウルトラワイドを選ぶ時のポイント
- サイズ別のオススメ機種
ウルトラワイドモニターでゲームをプレイするメリット
ウルトラワイドモニターの最大の特徴は、ゲームの「表示範囲が広がる」ことです。
映像が引き伸ばされてるんじゃなく、見えなかった範囲がウルトラワイドモニターなら見えます。
これによるメリットは2つ。
- 迫力・没入感がアップする
- 快適さがアップする
迫力・没入感がアップ!
美しい風景を楽しむのもゲームの遊び方の一つですね。
特にRPG・レースゲームは世界観を感じられることが重要なので、ウルトラワイドモニターと非常に相性が良いです。
モニターとの距離によりますが、視野をほぼモニターが覆っている状態なので、没入感・臨場感が間違いなくアップします。
単なるゲーム内の街並みも、ウルトラワイドであれば包み込まれている感が高まります!
雰囲気を楽しむのもゲームの醍醐味のひとつですよね
広い視野によって快適さアップ!
視野が広くなることでゲームがプレイしやすくなる効果も期待できます。
敵や周囲の状況と合わせて、UI(ゲージやマップ)をチェックする必要があるゲームでは、単純に画面の窮屈さ軽減されて見やすいです。
特にFF14のようなMMORPGでは顕著で、敵味方の状況・チャット欄・各種UIを全て確認しないといけないので、画面の広さは正義です。
解像度が超高い4Kモニターでも視野は広がりません、ウルトラワイド特有のメリットです!
FF14はウルトラワイドがベスト!
管理人も好んでプレイしているFF14、ウルトラワイドモニターによるデメリットは皆無、メリットしかないと断言します。
FF14プレイ中の方は下記をチェックしてみてくださいね。
ウルトラワイドモニターでゲームをプレイする注意点
パソコン用ゲームしかメリットがない
対応するタイトルでないと無意味
ウルトラワイドモニターを使ってもゲーム側が対応していないと全く意味がありません。
最近だとPC版のデス・ストランディングはウルトラワイド表示に対応していると話題になっていましたね。
PC版「DEATH STRANDING」。「ウルトラワイドモニター対応」はこれまで見切れていた左右の視界を大きく広げています。ゲーム中、カットシーンにも対応。レターボックスで上下を黒帯にするのではなく、画面外を今回用に創り足して、左右に広げています。こちらはゲーム中の例。https://t.co/sJelYLmXS9 pic.twitter.com/DDKJNj580P
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) 2020年3月3日
2020年以降、ウルトラワイド表示に対応するタイトルが確実に増えていますが、まだまだマイナーです。
こればかりはメーカーに頑張ってもらうしかない!
多くはないですが、発売後のアップデートでウルトラワイド表示に対応することもあります。
PCとゲーム機両方持っている場合、アプデを期待してPC版を買うのもアリかもしれません。
FPS/TPSは必要性を要確認
Apexやフォートナイト等のシューティングゲームはウルトラワイド表示に積極的に対応してくれています。
ただシューティングゲーの場合、視野が拡がると同時に、ゲージ等も画面外周側に配置される視線移動が多くなる可能性があります。
左右の拡がりによって索敵しやすくなるのは間違いないですが、自分のプレイスタイルでウルトラワイドを導入すべきか検討してから導入しましょう。
グラボ性能が足りるか要チェック
ウルトラワイドモニターに限りませんが、モニター解像度(画素数)に比例してグラボへの負荷は高まります。
ゲーム用ウルトラワイドモニターの解像度でオススメはUWQHD(3440×1440)なので、現在フルHDのモニターの人は2倍以上の負荷がグラボに掛かることになります。
とはいえ、ウルトラワイドは4Kより全然負荷が低いですし、ゲーム内設定で品質を落とせばどうとでもなると思います。
前述のウルトラワイド独自のメリットを考えれば、ゲーム用としてやはりベストなモニターです。
ゲーム用ウルトラワイドモニターの選び方
ゲーム用途をメインとするウルトラワイドモニターを選ぶ時のポイントは6つ。
重要度別に分けてみました、機種選びで失敗しないためにも、重要度:大だけでもチェックしてみて下さい。
- 重要度:大
-
- 画面サイズ・解像度
- リフレッシュレート
- 重要度:中
-
- 液晶パネルの表示形式
- 形状(曲面 or 平面)
- 重要度:小
-
- 映像入力端子
- スピーカー
画面サイズ・解像度
結論からいえば、下記のサイズ・解像度を選べばOK。
- サイズ:34インチ
- 解像度:UWQHD(3440×1440)
安さを重視した結果、小さいサイズ・解像度を選んで後悔する口コミは非常に多いです(Twitterで調査しました)
初めてのウルトラワイドは黙って34インチを選んでください!というのがホンネです
34インチ・UWQHDよりスペックが高い機種もありますが、万人にはオススメできません。
画面サイズ・解像度 | オススメ度 |
---|---|
29インチ・2560×1080 | 安い・物足りず後悔する可能性あり |
34インチ・3440×1440 | オススメ | 高コスパ・選択肢が多い・
37.5インチ・3840×1600 | 高い・高性能PC持ちならオススメ |
40インチ・5120×2160 | ゲーム用としてはオーバースペック |
43インチ・3840×1080 49インチ・5120×1440 | 超横長・十分理解して選びましょう |
34インチは5万円以上はかかるので、低コストが最優先な場合のみ29インチを選びましょう。
また37.5インチはRTX3080以上の高性能ゲーミングPCがあるなら選択肢に入ってきます(ただし10万円オーバーは確実)
43・49インチはスーパーウルトラワイドと呼ばれるカテゴリ、マイナーなウルトラワイドの中でも更にマニアックなので、特性を十分に理解した上で検討してください。
リフレッシュレート
映像の滑らかさを左右するリフレッシュレート、ゲームのジャンルを考慮しましょう。
- (FF14などの)RPGだけなら60Hz
- 色々なジャンルをプレイするなら144Hz
ざっくりですが、下記のようなイメージでOKです。
リフレッシュレート | どんな用途・ゲームに向くか |
---|---|
60 Hz | PC作業、RPGやシミュレーションなど |
144 Hz | シューティング等のアクション性の高いゲーム |
240 Hz | プロゲーマー、アクションゲーをガチでやる人 |
ただ、滑らかに映像を表示できる高いリフレッシュレートのモニターがあっても、滑らかな映像を生み出せる高性能なゲーミングPCがないと意味ないです。
リフレッシュレートの差による違い
滑らかな映像はコンマ数秒ですが敵が先に表示されるため、シューティングゲーのガチ勢は高リフレッシュレートが必須です。
RTX3060Ti以上の性能をもつグラボを搭載したゲーミングPCがあるなら144Hzのモニターがオススメです。
アクションゲームは絶対やらない!という方はリフレッシュレートにこだわらなくてOK
補足:fps/FPS等の紛らわしい用語
- フレームレート(Frame rate)
-
映像のフレーム(コマ)がどれだけ切り替わる頻度を示す数値、単位はfps
- リフレッシュレート(Refresh rate)
-
モニターの性能の1種、パソコンから受け取ったフレームを表示する頻度を示す数値、単位はHz(ヘルツ)
- fps (frames per second)
-
フレームレートの単位、1秒間に30フレーム表示される場合は30fps
- FPS (First Person Shooter)
-
前方視界と手元だけ表示される1人称視点のシューティングゲームを指し、全身が見える3人称視点の場合はTPS(Third Person Shooter)
用語の使い方例↓
高性能なパソコンはフレームレートの高い映像をモニターに送る。モニターのリフレッシュレートが高くないと滑らかな映像が表示されない。FPSやTPSゲームは144fps以上のフレームレートが望ましい。事務用モニターのリフレッシュレートは60Hz程度。
パネル(表示形式)
画面を表示する仕組み(パネル)は4種類あります(有機EL/IPS/VA/TN)。
それぞれ特徴が異なるので、ざっくりポイントをおさえておきましょう。
ゲーム用ウルトラワイドの選び方は下記になります。
- コスパ重視 ⇒ VAパネル
- 色のキレイさ重視 ⇒ IPSパネル
- 予算に余裕がある ⇒ 有機EL
*TNのウルトラワイドはありません
34インチの場合、リフレッシュレート144Hz以上+IPSパネルだと7万円以上はしますが、VAは5万円くらいとコスパに優れています。
そのためVAがIPSに劣る「色表現」と「視野角」をどう考えるかがポイントです。
有機ELはIPSとVAの良い所どりをした優秀さである反面、予算15万円くらいは必要になるので、コスパより性能を重視なら検討してみてください。
色表現 (VA vs IPS)
色の表現力・正確さはIPSが優秀なので、写真や映像などの色の正確さが重要なクリエイティブなお仕事にも使う場合はIPSがオススメ。
一方VAパネルはコントラストに優れ、メリハリの効いた明暗の表現が得意なので動画鑑賞・ゲーム用途であればVAでも問題ありません。
視野角(VA vs IPS)
IPSパネルは有効な視野角が広く、ほぼ真横からでもキレイに見えるのがメリット、VAパネルでも曲面型を選べば視野角が劣る点は気にしなくてOKです。
VAパネルの機種は必ず曲面型ウルトラワイドを選びましょう。
形状(曲面・平面)
- 没入感が高まる曲面型がベター
- VAパネルの機種は視野角的に曲面がマスト
ゲームを楽しむという意味では、臨場感・迫力を感じやすい曲面型がベター。
「平面or曲面」は普通のモニターを選ぶ時はあまり気にしなくて良いんですが、横に長いウルトラワイドでは結構重要です。
上記は極端な図ですが、端にいくほど視野角が大きくなって視認性が下がるので、VAパネルの機種は曲面型を選びましょう。
映像入力端子
- HDMI端子が1つの機種があるので注意
- USB-C端子がない機種が多いので注意
ゲーミングPCを1台繋ぐなら気にしなくてOKですが、他のパソコンやゲーム機を繋ぐ人ははチェックしましょう。
チェックすべきはHDMI端子の数とUSB-C端子の有無です。
パソコンやゲーム機、FireStickなど汎用性が高いHDMI端子が1つしかない機種がたまーにあるので、買ってから後悔しないよう注意しましょう。
スピーカー
意外に忘れがちなので、必要な人は有無をチェックしましょう
モニター搭載のスピーカーの音質って大したことないです。
ただ、わざわざヘッドホンをするのが面倒な時は便利なので(個人的には)スピーカーは欲しい機能の一つだったりします。
スピーカーは置きたくないので僕はチェックしてます
ゲーム好きな方はヘッドホンやスピーカーを個別で持っていると思いますが、モニター搭載だと思ったら無かった…ということがないよう事前にチェックしておきましょう。
おすすめのゲーム用ウルトラワイドモニター
ここまで解説してきた選び方を踏まえ、おすすめ機種を厳選しました。
とはいえ人それぞれ出せる金額は幅があると思いますので、7万円未満・以上でそれぞれオススメ機種ランキングを作成しました。
7万円未満|ゲーム用のおすすめウルトラワイドモニター
第1位 XIAOMI G34WQi
リフレッシュレート180Hzで4万を切る驚異のコスパ、値段設定を間違えてないか心配するレベル。HDMI/DisplayPortそれぞれ2つあるという贅沢仕様。どうやらレビューも好評のようで、1位にせざるを得ないレベル…
第2位 LG 34WP60C-B
5万円ほどで手に入る大手LG製の高リフレッシュレート・曲面型ゲーミングモニター、ゲーム用で迷っている方にオススメ。スピーカーと高さ調節機能が欲しいなら兄弟機34WP65C-Bもアリ。
第3位 INNOCN 34C1R
注意点は平面型であること点だけで、あとは文句なし。IPS液晶・144Hz・USB-Cでの映像入力に対応する万能さ。価格は5万円ほどという安さ…国内メーカーではまず無理なスペック・価格ですね
7万円以上|ゲーム用のおすすめウルトラワイドモニター
1位 | 2位 | 3位 | |
---|---|---|---|
機種名 | 49C1G | 49C1R | PA348CGV |
外観 | |||
リンク | 商品ページ | 商品ページ | 商品ページ |
メーカー | Innocn | Innocn | ASUS |
画面サイズ | 49インチ | 49インチ | 34インチ |
解像度 | 3840×1080 | 5120×1440 | 3440×1440 |
パネル | VA | VA | IPS |
形状 | 曲面型 | 平面型 | 平面型 |
入力端子 | HDMI :1 DPort :1 USB-C:1 | HDMI :1 DPort :1 USB-C:1 | HDMI :2 DPort :1 USB-C:1 |
リフレッシュレート | 144 Hz | 120 Hz | 120 Hz |
高さ/向き の調節 | 高さ:〇 縦向:〇 横向:〇 | 高さ:〇 縦向:〇 横向:〇 | 高さ:〇 縦向:〇 横向:〇 |
1位 INNOCN 49C1G
10万円切る価格でUSB-C対応。USB-Cのリフレッシュレートが最大60Hzである点は注意。
2位 INNOCN 49C1R
解像度DQHD(5120×1440)で10万円ちょっとは破格。1位の49C1Gはゲーム特化、こっちは作業用としても活躍できます。ただHDMI端子はリフレッシュレート60Hzまでなので注意。
3位 ASUS PA348CGV
リフレッシュレート120Hzでありつつ、平面・色域が広いのでデザイン仕事と兼用する方におすすめ。
まとめ
リフレッシュレートが高くオススメできるゲーム用ウルトラワイドモニターを紹介しました。
厳選しましたので、紹介した機種を選べば大きな失敗は避けられるはずです!
ウルトラワイドな視界でゲームを楽しみましょう!
以上、ゲームにオススメのウルトラワイドモニターでした。
僕は2019年以降の国内のウルトラワイドモニターを全機種チェックしてます。「用途・サイズ・機能」それぞれの観点からオススメ機種を紹介します!
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